社会不安障害(SAD)とパニック障害の違い

一口に「心の病」「精神疾患」と言ってもその種類は様々あり、かつては「心の病=うつ病」でしたが、近年は分類が進み、特にパニック障害は多くの有名人が告白している事もあり有名になってきています。

そしてここで取り上げている社会不安障害(SAD)に罹る方も増加しているのですが、社会不安障害とパニック障害は共通点も多く、同じ人が複数の医療機関で受診すると、社会不安障害と診断される場合もあればパニック障害と診断される場合もある…といったように、医師によっても診断結果が分かれるという事態も。

実際私もいくつかの精神科、心療内科を受診しましたが、上記のようにパニック障害と社会不安障害の両方を診断されました。

結局最終的には社会不安障害となりましたが、潜在的にこういった「どっちか分からない」「ちょっと違う気がする」という方は多いのではないでしょうか?

では具体的にパニック障害と社会不安障害の違いを見ていくと…

パニック障害と社会不安障害の違い

こう見てみると多くの点で共通しておりますが、大きく違うのは「パニック障害のパニック発作は死を感じさせるほどの強いものである一方、社会不安障害の身体症状はそれほど強いものではないという」と、「パニック発作が突発的に現れる可能性があるのに対し、社会不安障害の症状は原因が特定できる場合が多いという点」。

パニック発作は予期せず突然起きたりする場合があるので、常にその恐怖に怯える事となり、予期不安、広場恐怖は強くなる傾向にある。

社会不安障害の場合、予期不安で回避行動が多くなり行動範囲が狭まって社会生活に支障をきたす事が多く、広場恐怖に関しては、そもそも広場恐怖自体が社会不安障害の一つであり、「広場恐怖という社会不安障害に罹っている」と言った方が適切です。

もちろん広場恐怖と他の社会不安障害を患っている可能性も十分にあります。

パニック障害と社会不安障害の判別を難しくする原因は「死を感じさせるという表現が人によって捉え方が違い曖昧という点」と、「パニック発作は必ずしも突発的に起きるわけではなく、強い予期不安でも引き起こされるという点」で、社会不安障害も強い予期不安によって身体症状が出て→回避行動→予期不安…と悪循環に陥る場合もあり混同されやすい。

パニック障害と社会不安障害は治療法も似ていますが、対処法などで違いが出てくる事もあるため、もし1ヶ所の医療機関だけを受診して、その診断に疑問があるのであれば面倒でも複数の医師に判断を仰ぐ事をおすすめします。

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