エフェクサー 日本では未承認のSNRI

日本では未承認も世界のスタンダードSNRI

日本での抗うつ薬市場はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が主流ですが、世界ではSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が積極的に使われております。

2015年現在世界の抗うつ薬で売上げトップを誇るのがサインバルタ(シンバルタ)で、普及は遅れているものの日本でも使われている薬です。

ここで取り上げるエフェクサー(エフェクソール)はサインバルタと同じSNRIとなっており2008年頃までは世界で一番売れていたSNRIで、今現在その座はサインバルタに譲ったものの今でも広く使われているSNRIなのです。

世界的には名が知れ渡っているエフェクサーですが日本では未承認で、日本国内で手に入れる事はできず購入するなら個人輸入という方法を使うしかありません。

ではなぜ日本未承認なのか?

日本は抗うつ薬後進国であるという現実

欧米で大きな実績を残しているエフェクサーは当然日本でも認可に向けて動いていたようですが、販売している製薬会社が次世代のプリスティクに力を入れていたため日本での販売を断念したという話です。

結局そのプリスティクの販売も冴えない状況らしいですが、おそらくもっと早くエフェクサーの承認に向けて動いてれば日本でもエフェクサーの認可が下りたかもしれず、効果が高い抗うつ薬と言われているだけに残念です。

そもそもエフェクサーは米国では1993年に認可された薬であり、日本での開発中止が決まったのが2007年となっており、他の抗うつ薬に関しても欧米では様々な薬が開発されているにも関わらず日本への導入はかなり遅れているという現実があります。

抗うつ薬に限らず日本は安全性を重視するあまりなのか、それとも様々な利権に絡む問題なのか、治験などの非常に時間がかかりなおかつ厳しい事もあって新しい薬が承認されづらく、承認されても先進国に比べ相当な時間がかかっているのが現状です。

心の病に苦しむ我々にとって薬の選択肢は多ければ多いほど好ましいのに、上がそれを許さない現実…なんとも歯がゆい状況といえます。

世界ではトップクラスの売上げを誇るエフェクサー(エフェキソール)は実績も十分なはずなのに日本では個人輸入を使わないと手に入らない現実…どうにかしてほしいですね。

エフェクサーの効果や副作用はどうなのか?

エフェクサーは日本でも認証され現在世界で一番売れているサインバルタと同様にSNRIに属する薬で、今のサインバルタの勢いとエフェクサーの古さを考えれば当然ながら「同じSNRIならサインバルタの方がいいんじゃない?」という感想を抱きます。

ただ、米での抗うつ薬の有効性(薬の効き目)と許容性(副作用などによって投薬を中断する事が少ない)を調べた臨床精神薬理ではサインバルタの結果は散々たるもので、古いエフェクサーの方が遥かに有効性が高いという結果が出ています。

ちなみにその薬理調査で一番の成績を収めたのが日本では最新のSSRIであるレクサプロで、次いでやはりSSRIのジェイゾロフトとなっています。

ちなみに、この調査でサインバルタよりずっと有効性が高いとされたエフェクサーは許容性についてもサインバルタより良い結果が出ており、この薬理調査がすべてとは言いませんが、もしエフェクサーが日本で承認されていたら現在効果が薄いとされるトレドミンとサインバルタの2種しかない日本のSNRIにおいて3つめの選択肢として大きな役割を果たしていただろうと思います。

ではエフェクサーの副作用はどうなのか?
以下エフェクサーの代表的な副作用を挙げますが、他のSSRIやSNRIと同様となっています。

  • ■吐き気
  • ■めまい
  • ■眠気
  • ■頭痛
  • ■口が渇く
  • ■性機能障害

副作用が少ないとされるSNRIにおいてエフェクサーは効果が高い分副作用も強めと言われており、もし個人輸入で服用するのであれば必ず少量から試すようにして下さい。

エフェクサー(エフェキソール)の個人輸入は?

上でも書いたようにエフェクサーは日本では未承認であるため心療内科や精神科で処方される事はなく、手に入れるには個人輸入に頼らざるを得ません。

個人輸入で手に入るエフェクサー(エフェキソール)やそのジェネリックの価格は以下のようになります。

エフェキソール(28錠) ジェネリック(28錠) ベンラー(100錠)
75mg 7,723円 1,935円 5,429円
150mg 10,773円 2,535円 7,381円
(2015年10月現在)    

1錠あたりの価格が一番安くなるのはベンラーで、次いでエフェキソールジェネリック、本家エフェキソールは他の2つに比べかなり高くなっています。

効果や成分自体は同じであるため、どうしても「先発薬がいい!」というこだわりがないのであれば、長期服用が必要な抗うつ薬ですからベンラーなどのジェネリックを使うほうが良いでしょう。

ただ、何度も書きますが世界ではスタンダードとはいえ日本では未承認の抗うつ薬であるため服用は完全に自己責任となりますので、使ってみるにしても初めは75mgを2分割もしくは150mgを4分割などして1日1欠片で様子を見るなど慎重な服用をお願いします。


辛い心の病を治す抗うつ薬

あわせて読みたい関連記事