レクサプロ 高い効果と弱い副作用の最新SSRI

よりセロトニンに働きかける最新のSSRIレクサプロ

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は日本では2015年現在4種 (デプロメールを含めれば5種)が認可されており、順に1999年に同成分のルボックス、デプロメール、2000年にパキシル、2006年にジェイゾロフト、そして2011年にレクサプロとなっています。

一番新しいSSRIであるレクサプロは他の古いSSRIに比べ効果の面でも進化しており、他のSSRIが「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」と銘打っていながら第4世代の抗うつ薬といわれるSNRIと同様にノルアドレナリンやドーパミンの再取り込み阻害効果も若干あった一方、最新のレクサプロはよりセロトニン再取り込み阻害にピンポイントで効果を表すようになっています。

ピンポイントで効く分副作用も他のSSRIより抑えられており、SSRI本来の選択的セロトニン再取り込み阻害効果という面では最強の抗うつ薬といって差し支えありません。

日本ではいまだ一番使われている抗うつ薬はパキシルとなっていますが、世界的にはレクサプロが一番使われており、そういった面でもレクサプロの優位性が伺えます。

ただ、抗うつ薬の常でもありますが、レクサプロはセロトニン再取り込み阻害効果に特化している一方で、ルボックスやパキシルにあったノルアドレナリンやドーパミンの再取り込み効果はありませんから、ノルアドレナリンやドーパミンがもたらす意欲を高める効果や快楽をもたらす効果はなく、「どれがより効果的と感じる?」かという点については個人差によって大きく変わる事は否めません。

レクサプロはどういった人に合っている? 副作用は?

そういった事を踏まえ、レクサプロがどういった症状、どういった人に合っているか検証してみたいと思います。

レクサプロは他のSSRIに比べセロトニン再取り込み阻害効果に特化しているとあって脳内のセロトニン濃度を高める効果の強い薬となっておりますが、ではそもそもセロトニンとはどういった働きをするのか?

セロトニンについて詳しく書いていくとかなりの量になってしまうため簡潔にセロトニンの効果を説明しますと、「精神の安定」と「不安や恐怖と取り除く」といったものになります。

心の病の多くは不安や恐怖によって引き起こされており、ゆえにセロトニンの量を増やすSSRIが有効になるのです。

セロトニン濃度を高める効果に特化しているレクサプロは、そういった面で非常に有効な薬といえますが、不安や恐怖より「何もやる気が起きない」といった意欲の無さが問題になっている場合レクサプロは最適でない可能性があります。

一方、とりわけ強い不安や恐怖を感じ、それに付随する緊張などで普通の社会生活を送る事が困難になっている方にとってはレクサプロは非常に心強い薬と思われ、副作用が弱い事も相まって強い味方になってくれるでしょう。

そんな効果が強い一方、副作用は弱めと今までのSSRIの良いとこ取りな感のあるレクサプロですが、決して副作用が無い訳ではなく、あくまでも「SSRIの中では弱め」という事を忘れないで下さい。

レクサプロの主な副作用は以下のようになっています。

  • ■性機能障害
  • ■吐き気
  • ■眠気
  • ■頭痛
  • ■口が渇く

副作用の内容は他のSSRIと大きな相違はなく、一番よく現われるのがやはり性機能障害と吐き気となります。

上記の副作用の中で吐き気と頭痛、口が渇くといった症状は他のSSRI同様薬の効果が出だす2週間程度で多くは収まってきますが、性機能障害と眠気に関しては飲み続ける限り悩まされる副作用。

海外と違い日本では夫婦間でもセックスレスな方々が多いですから、性機能障害に関しては人によってどうでもよい問題でしょうが、眠気は仕事にはもちろん日常生活にも大きな問題を起こしますから注意が必要です。

それでも他のSSRIよりは副作用は弱いので、抗うつ薬としては積極的に使って行きたい薬である事は間違いないのですが、レクサプロひとつ大きなデメリットがあります。

効果が高く副作用の弱いレクサプロだが薬価が高い

はい、サブタイトルで書いたように最新のSSRIであるレクサプロは他のSSRIであるルボックスパキシルジェイゾロフトに比べ薬価が高く設定されています。

「効果が高く副作用が少ない最新の薬だから仕方ない」と言えばそれまでですが、長期間飲み続ける必要のある抗うつ薬ですから、やはり薬代は気になるところです。

そんなレクサプロの薬価ですが、新しい薬のため日本にはジェネリックは存在せず、また含有量も10mgのみとなっており薬価は218.1円。

レクサプロの1日の最大量は20mgであるため、10mg錠しか存在しないレクサプロの選択肢は1日10mgか20mgかの2通りしかなく、それぞれ1ヶ月30日使うと費用は以下のようになります。

  • ■1日10mg 218.1円×30錠=6,543円   3割負担で約1,963円
  • ■1日20mg 218.1円×60錠=13,086円  3割負担で薬3,926円

そんな薬価の高いレクサプロですが、海外にはトルコのアブディ・イブラヒム社が「シトレス」という名のジェネリックを発売しており、個人輸入で手に入れる事ができます。

レクサプロの成分であるエスシタロプラムの含有量はレクサプロの一日の最大量となる20mgとなっており、日本で処方されるレクサプロと薬価を比べてみると…

レクサプロ レクサプロジェネリック
10mg 218.1円
20mg 436.2円 84.3円
(2015年10月現在)    

個人輸入で買えるレクサプロジェネリックが2015年10月現在20mg28錠で2,361円となっていますので、それを28で割ると1錠あたり薬84円となり、日本で処方される場合の436円と比べ圧倒的に安く、健康保険を使い3割負担になる事を考えても130円ですから、レクサプロジェネリックの安さが光ります。

これに診療代や処方料、そして心療内科や精神科受診にかかる時間などを考慮すると負担はかなりのものになりますから、個人輸入でジェネリックを…という選択肢も視野に入ります。

ただし、他のページでも何度も書いているように抗うつ薬は個人の判断だけで服用するのは非常に危険な薬なので、少なくとも何度かは心療内科や精神科を受診し医師の判断のもとレクサプロを処方してもらい、それを服用し自分に合っており、かつ安定しているのであれば個人輸入で…という順序を踏んでください。

もしかつての私のように、症状が酷く家から出られないというのであれば…個人の判断に任せますが、くれぐれも飲み方は間違えないで下さい。


辛い心の病を治す抗うつ薬

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