ジェイゾロフト マイルドな効き目と副作用のSSRI

第3のSSRIであるジェイゾロフト

抗うつ薬ジェイゾロフト

日本で初めて認可された SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)であるルボックス(デプロメール)の登場が1999年、翌2000年には現在一番使われている抗うつ薬であるパキシルが登場し、遅れること6年、2006年になってやっと認可されたのがジェイゾロフトです。

海外では「ゾロフト」の名でパキシルと同時期から使われていたので、日本での導入が遅れただけで特段新しい薬というわけではありません。

…海外名が「ゾロフト」で日本名が「ジェイゾロフト」…JAPANのゾロフトでジェイゾロフトとかいう安易な命名なのだろうか?

それはさておき、SSRI3番目の選択肢として登場したジェイゾロフト、世界中で広く使われている上にパキシルよりずいぶん後に導入されたとあって、効果を高めつつ副作用を抑えるような進化を期待してしまいますが必ずしもそうではありません。

まず効果ですが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)自体が名前の示すとおり「脳内でのセロトニンの吸収を抑えセロトニン濃度を高める」という作用に特化しているため、働きはルボックスやパキシル以上でも以下でもありません。

しかし効果や副作用の強さは他のSSRIとは異なります。

ジェイゾロフトの効果や副作用は?

ジェイゾロフトはルボックスやパキシルといった先だって発売された薬に比べ効果や副作用は緩やかだと言われています。

現在日本国内でSSRIの主流となっているパキシルは「効果も強いが副作用も強い」という印象があり、抗うつ薬を初めて使うにあたってマイルドな効きめと副作用のジェイゾロフトが選ばれる事も多くなっています。

しかし、他のSSRIに比べ副作用が少ないといわれるジェイゾロフトでも副作用が無いわけではなく、他のSSRI同様以下のような副作用が確認されています。

  • ■めまい
  • ■倦怠感
  • ■吐き気
  • ■口が渇く
  • ■食欲不振
  • ■睡眠障害
  • ■性機能障害

SSRIで一番多く発現する副作用が吐き気やめまいで、これはSSRIを使う上での宿命とも言えるものですが、私のようにパキシルを使っても目に見えた吐き気を感じる事はなかったという方もいらっしゃるので、上記副作用が出るかどうかは人によって異なります。

ジェイゾロフトはパキシルに比べても吐き気やめまいといった副作用が出にくい薬となっていますが、そこはやはり「使ってみなければ分からない」というのが実情となり、体に合わなければジェイゾロフトといえども効果を実感できない上に副作用ばかりが目立つ結果になるでしょう。

ただ、あくまでも統計的なもので判断するのであればルボックスやデプロメール、パキシルに比べジェイゾロフトは吐き気やめまいといった副作用は出にくくなっている一方で、性機能障害は他のSSRIに比べ出やすい傾向にあるようです。

具体的には性欲減退や勃起障害、射精障害といったものになります。
そう考えるとジェイゾロフトは男性より女性に合った抗うつ薬なのかもしれません。

そんなジェイゾロフトですが、ルボックスやデプロメール、パキシルより新しい薬とあってか薬価は高いと言わざるを得ず、比較的高めの設定であるパキシルよりさらに高くなっています。

ジェイゾロフトの薬価と個人輸入による恩恵

現在日本でジェイゾロフトを販売しているのはファイザーのみとなっておりますが、個人輸入を使えば同じファイザーが作っている製品名が違うだけの「ゾロフト」や「ルストラル」、そしてそのジェネリックが非常に安く手に入ります。

医療機関で処方されるジェイゾロフト、海外製正規品のルストラル、インド製のジェネリックの1錠あたりの薬価は以下のようになります。

ジェイゾロフト ルストラル ゾロフトジェネリック
25mg 101.3円
50mg 175.9円 75.6円 30.1円
100mg 305.4円 83.0円 39.0円
(2015年9月現在)    

日本の医療機関でジェイゾロフトを処方してもらえば健康保険により薬は3割負担になりますから、上記のジェイゾロフトの薬価の3割が自己負担額となりますが、それにしても海外製は非常に安いと言わざるを得ません。

ジェイゾロフトと同じファイザー製の別製品名であるルストラルであれば3割負担のジェイゾロフトとあまり変わらない価格になりますが、診療にかかる費用や処方料、そして時間の大きさを考えれば非常に安く済み、ゾロフトジェネリックに至っては3割負担のジェイゾロフトに比べても圧倒的に安くなっています。

ルボックスのような日本でも薬価の安い薬であれば個人輸入を使うと薬価のみで見れば高くついてしまいますが、ジェイゾロフトのように薬価の高い薬になると個人輸入のメリットが非常に大きくなり、実際個人輸入代行の大手であるオオサカ堂でもゾロフトのジェネリックは非常に人気の商品になっています。

当然こういった薬は個人の判断で使うのは非常に危険なので、医療機関で医師の診断のもとジェイゾロフトを処方してもらい自分に合っているかを確認し安定してから個人輸入に切り替えるべきです。

しかし心の病の場合、一時の私のように症状が酷すぎて家から出られない方や、症状が辛く心療内科に行こうにも新患だと予約で数ヶ月先になってしまう方なども十分に想定されますから、そういった場合はパキシルなど他のSSRIに比べ高価や副作用がマイルドなジェイゾロフト(ゾロフト)を個人輸入で購入し使ってみる方法もありだと思います。

ただ、先ほども書いたように自己責任で使うにはちょっと危険な薬でもありますので、試すにしても50mgをピルカッターなどで2分割もしくは4分割し朝と夜飲んで合計25mg~50mgにして下さい。

ちなみにジェイゾロフトの1日の限界量は100mgとなっています。


辛い心の病を治す抗うつ薬

あわせて読みたい関連記事