双極性障害(躁うつ病)の特徴・症状

双極性障害(躁うつ病)とは、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患であり、気分障害の一つで、多くの人は「双極性障害」より「躁うつ病」と言ったほうが分かりやすいと思います。

ちなみに「躁状態」というのは気分が異様に高まっている状態であり、まとめると下記の通り。

■とにかくよくしゃべり、相手は口を挟めない事も
■睡眠時間が少ない
■自尊心が過大になったり、気が大きくなり「自分はなんでも出来る」といった妄想も
■異常な浪費をしたりする
■疲れ知らずで、落ち着きがない
■食欲や性欲が高まる
■短気になり怒りっぽい

一見すると「絶好調」っぽい人にも見えますが、あまりのハイテンションと短気さ、妄想的に気が大きくなり常識を逸した行動を取ったりする事もあるため、周囲の人間では手に負えない状態になる事も多く、そういった場合は半ば強引に入院させる必要もあります。

こういった「躁状態」と「うつ状態」を交互に繰り返す状態を「双極性障害(躁うつ病)」と呼ぶのですが、この双極性障害は「双極Ⅰ型障害」と「双極Ⅱ型障害」に区別され、それぞれの特徴は…

■双極Ⅰ型障害 … 一般的な躁うつ病で、躁状態とうつ状態が症状のない寛解期をはさみながら繰り返していくことが多い

■双極Ⅱ型障害 … うつ状態と軽い躁状態を繰り返すものを「双極Ⅱ型障害」と呼びますが、軽躁状態では家族などの周りの人間には異常があるようには見られず、病気であると認識されにくい

ちなみに「寛解期」とは症状が安定している状態を指します。

双極性障害は「躁状態」の時に診察すれば「躁うつ病」と診断してもらえる可能性が高いですが、うつ状態の時に診てもらうと「うつ病」と診断される可能性が高く注意が必要です。

しかも「躁状態」もしくは「軽い躁状態」というのは本人が「異常」として認識していない事がほとんどですが、うつ病の症状が認めら、尚且つ「うつ状態が治まり、気分が高揚する時がある」と感じる場合は必ず医師にその事を告げましょう。

双極性障害(躁うつ病)は遺伝性が強いとも言われており、再発の可能性も高いようです。
場合によっては生涯にわたる薬物投与による予防が必要となることもありますので、症状が改善されてきたからといって安易に治療を中断するような事は避け、必ず医師と相談して下さい。

辛い心の病を治す抗うつ薬

あわせて読みたい関連記事