私の心の病対処法:首や喉へ圧迫を避ける
ここで何度も書いている通り私は緊張から吐き気を誘発し、その恐怖により緊張して吐き気…という悪循環に陥っているのですが、首や喉を圧迫したり刺激したりすると吐き気が増幅されます。
例えばタートルネックやYシャツにネクタイなどの首や喉への圧迫を感じる服とかは、一度喉への圧迫感を意識すると吐き気がどんどん強くなってくるといった感じです。
タートルネックやネクタイといった「いかにも」なもの以外にも、首周りが狭いTシャツやフードの重みで喉の部分が上がってくるようなパーカーでも吐き気を感じる場合もあり、洋服選びなどに若干の制約も。
このように喉や首への刺激に極端に弱いので、風邪を引いて喉がかすれたり痛かったりすると、やはり吐き気を誘発するので、出来る限り風邪を引かないように気をつけています。
これ以外にも、私は仕事やプライベートでバイクに乗る機会が結構多いのですが、ヘルメットのあご紐で首を締め付けるのはちょっと辛いので、良くないとは分かっていてもあご紐は緩めにしていますし、調子が悪い時はスピードを出した時に首に当たる風でも吐き気や緊張が増幅されてしまい、「オエッ」とえずいてしまう事も。
しかしタートルネックやYシャツを着たからといって必ずしも吐き気が誘発される訳ではなく、これらを着るという一種の予期不安が強く、かつ着た後も常に首周りを意識していれば吐き気はどんどん酷くなりますが、一方でちょっとしたキッカケで首や喉周りへの意識が飛んだ場合、あっさり吐き気が治まったりするあたりはいかにも心の病っぽい。
しかも、これらの吐き気は不安障害や広場恐怖による不安や恐怖が多大に絡んでのもので、胃腸などの不調から来るものではない上に嘔吐恐怖もあって、オエッとえずいても実際に吐いてしまう事はありません。
こういった事は辛い症状が誘発されるのである程度避けるようにしていますが、あまりにも避け過ぎると自分の行動範囲や選択肢をどんどん狭めていってしまうので、例えばそれなりに遠出の時は喉や首を刺激するような服は避け、家にいる時や近場に出かける場合は多少喉や首に締め付け感がある服でも着るようにしています。
行動療法…と言っては大げさかもしれませんが、辛い症状に結びつく事を完全に回避してしまうと行動範囲は狭まる一方ですから、ある程度「慣れる」努力は必要なのかもしれません。
あわせて読みたい関連記事
嘔吐恐怖症は自分が吐く事や他人に吐かれる事を極端に恐れ、それによって日常生活や社会生活に支障をきたしてしまう心の病です。ひどい場合は「吐き気→吐き気の恐怖により緊張→吐き気」という悪循環に陥ることも…続きを読む
「当事者から見る心の病」を運営する私は、サイト名のとおり心の病を患っています。子供の頃から良くなったり悪くなったりを繰り返しつつ引きこもりも体験したそして現在に至るまでの私の病気の履歴を紹介してみたいと思います…続きを読む
日本ではルボックス、パキシルに続いて認証された第3のSSRIであるジェイゾロフト。他のSSRIに比べ効き目や副作用がマイルドで広く使われるようになりましたが、薬価が高く個人輸入により格安の海外ジェネリックに乗り換える方も増えています…続きを読む
社会不安障害や広場恐怖、予期不安によって吐き気が酷くなる私は、場合によって人との会話中といった「1人ではない場面」でも吐き気に襲われることがあります。こういった場合は速やかにその場を離れる理由を考え、酷い時はすぐに実行に移します…続きを読む
「症状ありき」で行動しがちな不安障害やパニック障害の患者に人間本来のあるべき姿である「目的ありき」で行動するように促しています。確かに一理あるのですが人間はそこまで強くはなく理想論の押し付けのようにも感じます…続きを読む
パキシルは現在一番使われている抗うつ薬で、強い効果で不安を和らげる一方で副作用も見逃せません。強い薬であるがゆえ最低一度は医師に処方してもらうべきですが、その後は個人輸入を使い格安で手に入れることも出来ます…続きを読む
私の心の病の症状は「嘔吐恐怖」に「予期不安」「広場恐怖」といったもので、予期不安の緊張により吐き気を誘発するのですが、日常が忙しく吐き気や「オエッ」という「えずき」を頻繁に繰り返していると慣れてくるというメリットも…続きを読む
社会不安障害(SAD)を発症する場面は多くの場合他人の目や評価が気になるときで、そういった場面で強い不安や緊張を感じ、それらが身体症状として現れます。主な症状は動悸、手足の震え、吐き気、腹痛や下痢、呼吸困難や過呼吸などです…続きを読む