社会不安障害(SAD)の主な症状
社会不安障害(SAD)は社会不安、もしくは対人恐怖症とも呼ばれ、人目に晒される場面や人との会話などで過剰な不安や恐怖、緊張を感じ、それが身体症状として現れる病気です。
社会不安障害の一般的な「強い不安を感じ緊張する場面」というのは以下の通り。
■大勢の前でのスピーチ
■知らない相手や少し顔見知りな相手との会話
■知らない相手との電話でのやりとり
■権威ある人や上司との会話
■人前での食事
■他人から見られる場面
一般的に「人から見られる場面」「知らない人が多くいる場面」で極度の不安や緊張を強いられるのが社会不安障害の特徴で、とりわけ「他人の視線」「他人の自分に対する評価」などを過剰に気にする傾向から、視線恐怖症に重なる部分も多い。
そしてそういった過度の不安や恐怖、緊張がもたらす身体症状は以下の通り。
■動悸
■めまい
■呼吸困難や過呼吸
■吐き気
■手足の震え
■赤面
■発汗
■腹痛や下痢
■パニック発作
こられ身体症状は人により異なり、私の場合は主に動悸と吐き気ですが、「緊張する場面で下痢になる」という人の話もよく聞きますし、場合によってはパニック障害を併発することによってパニック発作が現れる事もあります。
ちなみに上で書いた「強い不安を感じ緊張する場面」というのはあくまでも「教科書どおりの一般的」なもので、私が色々調べたり実際に経験したりした場面を挙げると…
■電車に乗る
■病院や美容院など
■車での渋滞
■行列に並ぶ
■エレベーター
…なども含まれます。
これらはパニック障害で予期不安や広場恐怖を感じる代表的な場面でもあり、もしかしたらこういった場面で強い不安や恐怖、緊張を感じるのであればパニック障害を併発している可能性もあるのかもしれませんが、社会不安障害とパニック障害は共通する面も多く判断は難しい。
この辺は「社会不安障害と他の精神疾患の併発」で詳しく書いていますので、もし心当たりがあるのであれば参考にしてみて下さい。
社会不安障害は多くの場合「他人の目」「他人の評価」を過剰に気にするあまり強い不安や緊張を覚えるという認識をされますが、社会そのものに不安を感じるものも含まれる事も留意しておいて下さい。
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