PTSD・トラウマ総合
はじめに
PTSDは「Post Traumatic Stress Disorder」の略で、日本語では「心的外傷後ストレス障害」と呼び、近年クローズアップされてきた心の病ともいえます。
ストレス自体は現代社会に生きる以上避けては通れないものですが、心的外傷後ストレス障害というのは、そんな日常に溢れている様々なストレスが起因するものではなく、普通の日常では起こりえない、心に強烈なトラウマを負ってしまうような出来事が原因で日常生活や社会生活に支障をきたしてしまう病気です。
具体的には幼少期のいじめや肉体的、精神的、性的な虐待、重大な交通事故や災害、レイプや暴力といった犯罪の被害などがそれにあたります。
他にも湾岸戦争やベトナム戦争に赴いた米兵が帰還後、PTSDを発症する例が多発したり、また攻め込まれた側の被害民にも多く発症した事から、戦争がいかに不毛で攻める側にも攻められる側にも心身的に大きな負担を強いられるかが見て取れます。
近年では2011年に起きた東日本大震災の津波などによって大切な家族や家を失った事によって心に深い傷を負い、多くの方が心的外傷後ストレス障害を患ってしまったといわれています。
PTSDを発症すると、深く心に傷を負った場面と同じような状況やそれを連想させるような状況において過去の体験がフラッシュバックし、極度の恐怖や不安を感じ、パニックになったり取り乱したりといった症状が出たり、ひどい場合には外出すら困難になる事も。
治療には薬物療法なども用いられますが、一番重要となってくる根本治療は心理療法や認知行動療法によって心に大きな傷を負ってしまった原因を噛み砕き、受け入れる事です。
だからといって安易にご自身や周りの方が無理に過去の記憶を掘り起こしたり、それを連想させるような場面に連れて行ったりすると、かえって症状を悪化させる原因にもなりかねないので、心療内科や精神科などで適切な治療やカウンセリングを受けてください。
当サイトでもPTSDやトラウマなどについての情報や治療法などを掲載していますので参考にしてみて下さい。
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