統合失調症（精神分裂病）総合

　　はじめに

「統合失調症」という言葉は比較的新しく、2002年までは「精神分裂病」と呼ばれており、こちらの病名の方がピンと来る方も多いと思いますが、この「精神分裂」という言葉はあまりにもイメージが悪いという事で、「統合失調症」と名称が変更になった経緯があります。

実は私の母が統合失調症で一時期かなりひどい時期があったので、私個人的にもかなり身近な病気といえます。

統合失調症で一番多く、また厄介な症状は「幻聴」だと思われ、そこから妄想に発展し、ひどくなれば日常生活に著しい障害を与える事となり、実際に私の母もひどい時は幻聴と妄想に囚われ、まともな日常生活は困難になっていました。

私は母子家庭の一人っ子なので、ひどい統合失調症の母との二人暮らしは地獄そのもので、また当の母は幻聴や精神的な病気である事実を認めようとせず、「自分は病気ではない」「幻聴ではなく現実に起きている事」の一点張りで、とても苦労しました。

この辺の私の経験談はまた別の機会に書かせてもらうとして、統合失調症を直す一番の近道は、まず「自分の病気をしっかり認識し、治療を受ける」に尽きます。

幸い統合失調症は治療を受け薬を服用すれば普通の日常生活を送る事が可能です。

当サイトのこのページを見ている方は、ご自身もしくはご家族などの近しい方が統合失調症で苦しんでいると思われますが、ご自身ご家族共に病気を正しく認識し、的確な治療を受ければそれほど恐ろしい病気ではありません。

それは、治療によって母の病状が大きく改善し普通の日常生活を送り、10年ほど前に再婚した事からも明らかです。

このサイトが正しい病気への知識を身に付け、少しでも治療の手助けになれれば、私としてもこれほど嬉しい事はありません。