社会不安障害(SAD)の種類や分類
社会不安障害(SAD)は様々ある不安障害のひとつに分類されており、また社会不安障害自体も身体症状が出る状況に応じていくつかに分類されます。
■限局型 … 社会不安障害の症状が現れる状況が1つに限られる
■非全般型 … 社会不安障害の症状が現れる状況が2、3程度ある
■全般型 … 社会生活全般で症状が現れる
重篤なのは言うまでもなく「全般型」で、全般型は発症年齢が低い傾向にあり10代から症状が見られる場合も多く、また遺伝的な要因の可能性もあるといわれています。
症状が限局型や非全般型で留まっていれば対策も立てやすいのですが、私の経験上発症当時は限局型もしくは非全般型だったとしても、過度な予期不安などにより全般型に発展してしまう事も多いのではないかと感じています。
まあこれはあくまでも私の勝手な推測なので、上記のように限局型から全般型に進行してしまう人は、限局型から徐々に悪化したのではなく初めから全般型で、症状が徐々に表面化してきただけなのかもしれませんが。
全般型ですと社会生活全般で症状が出るため、家から出るのが辛くなり、結果家に引きこもってしまう場合も多く、しかも社会不安障害の治療に必要不可欠な通院や認知行動療法の実行も困難になるため、どうしても病状が長引いてしまいます。
逆に限局型、非全般型であれば、症状の出る状況が限られれており、病院などの通院にもあまり支障は出ないでしょうから、薬物療法と認知行動療法を実践しつつ症状の出る限られた状況に治療を集中させる事が出来るため、全般型に比べれば治療はしやすいでしょう。
症状が出る状況が限られているのであれば、その状況になる前に自分なりの落ち着けるものを用意したり、抗不安薬を飲んだり…といった対策が立てられるからです。
全般型ですと外出前に抗不安薬を飲んでも、強い不安により症状が出る状況がそこかしこに存在するため、薬ではカバーしきれない事も多く、地道で根気よい認知行動療法が必要となります。
どちらにせよ医師にかかり薬を処方してもらい、適切な対処法を教えてもらうのが治療の近道なのは言うまでもありませんが、全般型だと事はそう簡単ではない。
私自身も全般型の社会不安障害で、酷いときには病院にも行けなかったので、もし症状が酷く病院に行くことすら辛いという方は「社会不安障害の症状が酷く病院に行けない方」のページを参考にしてみて下さい。
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