うつ病を患った高島忠夫さんの現在
2013年6月18日、俳優の高島忠夫さん(82)の現在の様子が『カスペ!』(フジテレビ系)で放送され、「うつ病を患った芸能人」としても有名な方ですから、心の病のサイトを運営する人間として見てかねばと感じチャンネルを合わせました。
話の中では相当過酷な闘病生活を強いられていたようで、私の記憶にある高島忠夫さんと現在の姿に大きなギャップがあり、81歳にはとても見えない若々しさの妻・寿美花代さんと比べると尚更ギャップが際立っていました。
なんでもうつ病以外に、一時はアルコール依存症に陥っていたらしく、また心臓病や糖尿病、パーキンソン病も患っているとの事で、心身ともに相当な負担を強いられているのだろうと推測されます。
うつ病が酷い時はずっと椅子に座ったままか、一日中ベッドに横たわり無表情で一点を見続けていたとの事で、うつ病は相当に重度だったのでしょう。
そんな高島さんを介護をしてきた寿美花代さんも、一時うつ状態になったと語っておりましたが、統合失調症の母親を持つ私も母の症状が酷い時は相当な精神的負担を強いられましたから、納得できる話でした。
番組の中では治った事になっていた高島さんのうつ病ですが、表情の乏しさが見て取れ「本当にうつ病は治ったのだろうか?」と個人的には感じましたが…
うつ病に罹る方は増加傾向にあり、医療機関にかかっている患者数でも約100万人で、うつ病の受診率の低さを考えればその数倍はいるであろうといわれています。
うつ病に罹った方やそのご家族が高島さん夫妻のように大変な闘病生活を強いられている事は想像に難くなく、こういった番組がうつ病に悩む方々に希望を与え励みになるなら、こんな素晴らしい事はないと思います。
芸能人や有名人にとって心の病をカミングアウトするのは大変な事だと思いますが、近年ではIKKOさんや高木美保さんがパニック障害を告白し、番組で特集を組まれているのを目にしましたし、そういった流れが出来れば心の病に苦しむ方の支えになるでしょう。
「別世界の住人」のようなイメージのある有名人や芸能人ですが、「やはり我々一般人と同じ普通の人間なんだな」と感じる瞬間でもありました。
ただ、放送しているのが民放なのでそれなりに話を盛っていたり過剰な演出なども考えられますし、場合によっては「売名行為」なんて事もあるかもしれませんから、あまりすべてを鵜呑みにするのもどうかとは感じますが。
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