寝起きに絶望感や虚無感を感じる
寝起きの絶望感は誰しもが多かれ少なかれ感じるもの
寝起きに絶望感や虚無感が襲ってくる。
その絶望感たるや、「私の人生これで良かったのだろうか?」「仕事、死ぬほど行きたくない…」といった、自分の人生や周囲の状況などはもちろん、些細な悩みなどにも異常なほどの絶望を感じ、強烈な不安に襲われます。
しかしこの絶望感は一日中引きずる訳ではなく、起きたらすぐそういった絶望感が消える事もあれば、午前中はなんとなくどんよりした気分を感じつつも、午後にはその感覚は消え、至って正常な心理状態になる…といった感じです。
こういった「寝起きの絶望感」は心の病とは縁遠い方でも起きうる事で、よく耳にする話でもありますが、その原因はよく分かってはおらず、「自律神経の乱れ」や「不規則な生活」「栄養バランスの乱れ」など様々な意見があります。
ただ、私なりの見解では「生活にはりあいがない」「毎日職場と家の往復」といったように、普段の生活に閉塞感や行き詰まりを感じている時にこういった絶望感や虚無感を感じる事が多い気がします。
ただ、やはり気になるのは「心の病が寝起きの絶望感や虚無感に関連しているか?」です。
こういった寝起きの絶望感は誰しもが感じうる事だとは分かっていますが、心の病を患っている人間はよりこういった場面に出くわす事が多くなるのか?
絶望感や虚無感が長く続くようなら心の病も疑う
私は社会不安障害や嘔吐恐怖といった症状があり、それによって少なからず日常生活に制約がありますし、その事自体に絶望感や悔しさを感じる事は多々あり、それが寝起きに増幅されて襲ってくるのでしょうか?
おそらく答えは「YES」でもあり「NO」でもある。
というのも、寝起きの絶望感や虚無感は社会不安障害である事に対して感じる事はなく、もっと漠然としたものである場合が多いからです。
一方で「自分の人生これでいいのか?」といったような自分の人生や行く末などに感じる絶望感や虚無感は、社会不安障害であるがゆえに普通の会社で普通に正社員で働くという選択ができない自分の人生に悲観している面もあり、間接的に心の病が関わっているともいえます。
ただ、これが「うつ病」となると話は別で、うつ病自体が強い絶望感や虚無感、倦怠感、憂鬱に襲われる病気ですし、寝起きが辛いというのもうつ病によくある症状です。
こういった事から、寝起きの絶望感や虚無感に襲われる事が多いと「もしかしたらうつ病なのではないだろうか?」と心配になってしまう方も多いと思います。
上でも書いているように、寝起きの絶望感や虚無感は誰でも感じる事のあるもので、この感覚に襲われたからといって「うつ病」と決め付けるのはあまりにも早計ですが、だからといってその可能性を完全に排除する事もできません。
寝起きの絶望感や虚無感が長い期間続くようなら、一度心療内科で診察してもらったほうが安心できるでしょう。
ただ、多くの場合うつ病ではないと思われますから、早寝早起きといったような規則正しい生活や栄養面での見直しなどを心がけてみて下さい。
絶望感や虚無感が解消されない場合の対策は?
規則正しい生活を心がけ色々と試してみたがどうしても絶望感や虚無感が解消されない場合はどうするべきか?
本来であれば一度心療内科や精神科を受診し、それが問題のないものなのか、それとも心の病に起因するものなのかプロの視点で判断を仰ぐべきです。
しかしうつ病やパニック障害、社会不安障害を訴える方が右肩上がりな現状、心療内科や精神科はどこも予約でいっぱいであり、初診の予約は数週間~数ヵ月後先である事も珍しくなく、また予約を取れたとしても結局待ち時間は長くなりがちで仕事などの兼ね合いからなかなか時間が取れないという方も多いと思います。
そういった方は個人輸入で抗うつ薬を購入し使ってみるという方法もありますが、抗うつ薬に関しては副作用などの問題もありますから使用には注意が必要です。
本当は抗不安薬も個人輸入で買えると助かるのですが、薬事法により抗不安薬は個人輸入を用いても購入できないのは非常に残念なところ。
それで絶望感や虚無感をやり過ごしながら、一方で都合の良い時に心療内科や精神科の予約を取り医師の判断を仰ぐ…というのがひとつの対策といえます。
ただ、ジェイゾロフトやレクサプロのような定評のある抗うつ薬は個人輸入が可能で、これらはレキソタンやソラナックスなどの向精神薬・抗不安薬のような即効性はないものの、うつ病やパニック障害などを根本から治療する効果がありますので、心の病に苦しんでいる方はこれらを用い腰を据えて治療してみて下さい。
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