適応障害の治療法
適応障害の治療法で重要となるのは「原因となるストレスを無くす、もしくは軽減する」という原因を遠ざける方法と、「ストレス自体への抵抗力をつける」という認知行動療法で、症状により薬物療法を取り入れる場合もあります。
治療法の中で一番理想的なのが「ストレスへの抵抗力をつける」事で、これが達成できれば現在の生活状況を変える必要も無くなりますし、将来的に起こるであろう様々な状況にも対応できる可能性が広がるからです。
ただしこれにはパニック障害などに用いられる「認知行動療法」同様、それなりの努力と時間、そしてそれなりの苦痛も伴いますから、必ずしも万人向けとは言いがたいかもしれません。
そこでまず考えられる治療法はやはり「ストレスの原因を遠ざける、離れる」というもので、これは即効性がありとても分かりやすいのですが、場合によっては退職や転職、転校、引越しなどが必要となるため、生活状況や金銭面で厳しい場合が多々あるのも事実です。
うつ病やパニック障害、統合失調症などといった他の心の病で大きな効果を発揮している「薬物療法」も、ストレスが原因である適応障害の根本治療には効果を発揮できず、適応障害から移行、発生したうつ症状を抑えるためのものに過ぎません。
そういった状況から多くの方に適応する最大公約数的な治療法は「可能な限りストレス原因から離れ、同時にある程度のストレスへの抵抗力をつける」という、複数の治療法を適度に取り入れた複合的なものになってくるでしょう。
ちなみに上記以外にも、周囲の環境によって左右されてしまうのですが、「家族や親しい友人などに相談にのってもらう」というのも症状改善の大きなカギを握っています。
次のページからこれら治療法を個別に詳しく見て行きたいと思います。
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