適応障害とは
適応障害とは日常的な社会生活に上手く適応できず、大きなストレスから様々な心身的症状が現れる病気です。
その症状は多岐に渡り、不安を感じたりうつ状態になったりする場合もあれば、アルコール依存や勤務怠慢などといった行動面で問題になるような場合もあり、人によっては極度に攻撃的になったりもします。
人によって原因、症状や重さはそれぞれで、ストレスを軽減させ速やかに回復する方もいれば、症状の辛さなどにより家に引きこもってしまい、まともな社会生活はもちろん普通の日常生活すら送れなくなってしまう場合も。
適応障害はうつ病や社会不安障害、パニック障害などと同様に「メンタルヘルス」に分類される心の病ですが、これらの病気と大きく違うのは、うつ病やパニック障害は脳内神経伝達物質などの過不足なども大きな原因になるのに対し、適応障害はその原因が「ストレス」に絞られるという点です。
適応障害の大きな原因はストレスなので、薬物療法などを用いて一時的に良くなったとしても、適応障害を発症した原因であるストレスを取り除かなければ再発する可能性が高いので、生活を大きく見直す必要があります。
しかし、生活を大きく変えるというのは並大抵の事ではなく、場合によっては転職や引越しも視野に入りますが、出来る限りそういった大事にまで発展しないように、適切な治療を出来るだけ早く開始しましょう。
ただ、現代の社会生活はストレスが多く存在しますから、原因となるストレスの特定が困難になる場合も想定されますし、症状にうつ病と同様のものも多く、また適応障害からうつ病に発展する場合もある事から、適応障害を「うつ病」と診断されたり、その逆もまた然りで、それが病気の長期化を助長する原因にもなっています。
心の病全般に言える事ですが、心の病は別の病でも症状の似通ったものが多く、適切な診断が出ないケースも多々見受けられますので、数ヶ月しても症状に改善が見られない場合は他の医療機関で診察してもらうか、またははじめからいくつかの病院で診断を受け、自分に合った病院を見つける事が重要といえるでしょう。
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