適応障害の原因「ストレス」

適応障害はドーパミンなどといった脳内神経伝達物質の過不足などにより引き起こされる「うつ病」や「パニック障害」などとは違い、病気の原因は明確に「ストレス」です。

ストレスが原因ですから、適応障害になる方がもっとも多いのは「職場」で、仕事自体のストレスはもちろん、社内での人間関係が上手く行ってなかったり、上司と会わなかったり、場合によっては社内いじめにあっていたりと、職場には様々なストレスがあります。

仕事や人間関係が上手く行っていても、昇格などにより責任が増えてそれがプレッシャーとなり、適応障害を発症してしまう場合もあります。

もちろん原因は職場だけに留まるわけではありません。

家で家事や子育てに奮闘している専業主婦の適応障害も近年増えており、その原因は子育てのストレスや学校や近所との付き合いでのストレス、親と同居であれば姑との確執なども原因になります。

それでも夫婦仲が円満なら相談に乗ってもらったりして上手くストレス解消できるでしょうが、もし夫婦仲にも問題があった場合、専業主婦は「孤立」してしまう事も多々あり、それが適応障害に発展してしまったりします。

そして適応障害は大人だけの病気ではありません。

子供も学校でいじめや孤立などにより大きなストレスを感じる場合があり、また子供は人生経験や社会経験の少なさからストレスの解消法や逃げ方を知らず、誰にも言えないまま問題が大きくなってしまう事があるので、子供の微妙な変化を親が感じ取る必要があります。

ただ、原因が「ストレス」に限定されるため、そのストレスから遠ざけたり切り離す事ができれば予後は良好で、ほとんどの場合半年以内に症状は治まります。

適応障害は放っておくと自殺などに発展してしまう恐れがある「うつ病」を引き起こす事もありますので、たかがストレスと侮らず「何かおかしいな」と感じたら出来るだけ早く医療機関にかかるようにしましょう。

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