適応障害の治療法「ストレス原因から離れる」
適応障害の原因は「ストレス」と明確なため、原因となるストレスが分かればそこから遠ざけるというのが基本となり、職場に原因があるのであれば、配置換えや部署移動を申し出たり、それが不可能な場合は転職や退職という選択肢も。
家庭に何かしらの原因があるのであれば、原因と対処法は様々考えられ…
■家事や育児が大きなストレス … 配偶者や両親に手伝ってもらう
■姑などとの確執 … 家を出る(引っ越す)、離婚
■近所付き合いが上手く行かない … 引越し、場合によっては自治体に相談
■夫婦関係に問題 … 夫婦で話し合う、離婚
…となり、多くの場合は引越しか離婚が視野に入ります。
お子さんなどが学校でのいじめや勉強面での苦悩により適応障害になってしまったら、多くの場合は学校を休ませても根本的な解決にはならないので、教育委員会などに訴えるなど問題を表面化させるか、そうでなければ「転校」となるでしょう。
ここまで「職場」「家庭」「学校」でのストレスにより適応障害になってしまった場合の、ストレスを遠ざける方法を書きました。
しかし、おそらくこれを見た多くの方は「ずいぶん大事だな」と感じたのではないでしょうか。
転職や退職、離婚や引越し、転校など人生を大きく左右しかねない言葉が並び、家庭の大黒柱である方なら転職や退職などおいそれと出来るものではありませんし、近所付き合いや学校に問題があっても賃貸でもない限り引越しや転校は難しいと思います。
適応障害の治療において一番分かりやすく効果が高いのは「ストレスから離れる事」ですが、上記のように様々な理由によりなかなか難しいというのが実情です。
そこで重要になってくるのが「ストレスに強くなる事」です。
今あるストレスから出来る限り離れる事が望ましいですが、転職や引越しをしたからといって、次の職場や居住地でも同様もしくは別のストレスが発生する可能性も十分にありますから、自分自身がストレスに強くなるというのは極めて有効な治療法となります。
次のページで「ストレスに慣れる、強くなる」という治療法を紹介します。
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