身体因性うつ病 他の病気などが原因うつ病
ストレスや体質、性格が原因ではないうつ病
「身体因性うつ病」とはうつ病以外の病気が引き金になったり、そられの治療に用いられる薬の副作用などによって引き起こされるうつ病の事を指します。
■器質性うつ病 … 脳腫瘍や認知症、脳血管障害、パーキンソン病など、脳の病気や異常によって引き起こされるうつ病。
■症状性うつ病 … 器質性うつ病の「脳の病気」に対して症状性うつ病は脳以外の身体の病気…糖尿病、消化器系の疾患、腎不全、貧血、結核など多岐に渡る。
■薬剤性うつ病 … 他の病気の治療のために服用している薬の副作用などで引き起こされるうつ病。インターフェロン製剤、副腎皮質ステロイド薬など。
脳疾患による脳内環境の変化など他の病が直接的に関わっている場合もありますが、比較的多いのが病気にかかった事によるショックやストレスでうつ病が引き起こされるもの。
これはある意味では心因性のうつ病とも取れますが、原因になっている病を治療すればこれらストレスやショックは無くなりうつ病は治りますから身体因性うつ病と診断されます。
身体因性うつ病の治療法は?
身体因性うつ病はうつ病以外の疾患、もしくはその治療に用いる薬剤が原因で引き起こされるという性質上、うつ病の治療というよりは元の疾患を治す事が求められます。
器質性うつ病、症状性うつ病であれば元の病気を治すことで自然とうつ病も解消されますし、薬剤性うつ病も元の疾患を治し薬の服用が止まればうつ病も直ります。
しかし病気の中には完全な治癒の困難なものも存在し、そういった場合には薬の減量や別の薬に代えてもらうなどの処置が必要となり、それも困難な場合はパキシルなどの抗うつ薬やレキソタン、ドグマチールといった精神安定剤なども併用することになります。
現在かかっている病気の症状のほかに、「眠れなくなった」、「物事に興
味がなくなった」、「不安やイライラが出た」、「いろんなことが
面倒になった」、「食欲がなくなった」、「気分が落ち込んだ」…などの症状が現れた場合は身体因性うつ病にかかっている可能性があるので、できるだけ早期にかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
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