休養のとり方と心構え
大人になると責任感などから仕事を休んだり家事をしなかったりする事に抵抗を覚え、うつ病を患っているにも関わらず十分な休養がとれない事もしばしばあります。
しかし前のページでも書いたように余計な責任感は独りよがりであり、まず職場の上司やご家族など近しい人と十分に話し合い、仕事や家事を休んだり、休むまではいかなくても負担を減らす事が重要になるのですが…
いざ「仕事や家事を休む」となった場合どうするか?
「休養」とは字の如く「身体や心を休ませる」事なのですが、今まで毎日忙しく動いていた方などは、いざ「休養」といわれてもどうしていいか分からない場合も多いのです。
「自分がいなくて大丈夫なのだろうか?」
「職場復帰の際、自分の居場所はあるのだろうか?」
「私が家事をしなかったら家の中が荒れるのではないだろうか?」
責任感のある方ほどこういった不安や心配がどうしても付きまとうと思いますが、多くの場合は杞憂で、ハッキリ言ってあなた一人休んだところで仕事はつつがなく進みますし、家事についても多少の不備はあったとしても家族は自分で家事をする事にすぐ慣れます。
ちょっと悲しい事かもしれませんが、あなたが会社で責任ある立場ならば、あなたが休むことによって部下が育ちますし、普通の社員であれば尚更あなた一人休んでも業務に大した支障はないでしょう。
だから気にせずダラダラして下さい。
うつ病を患っているのであれば「何かしよう」という意欲もあまりないでしょうから、まずは好きな時間に起きて、適当にご飯を食べ、適当に寝転がってせんべいでもかじりながらテレビでも観ていて下さい。
忙しく働いていた人ほど暇をもてあました時に「これでいいのだろうか?」「何かしなくちゃ」と感じがちですが、そんな事心配する必要は全くありませんし、余計な事心配せずに黙って気が済むまでグータラしていましょう。
そういった生活がある程度続くと、自然と何かしらの意欲が湧いてくる=うつ病が快方に向かうもので、そうなったら徐々に自分のしたい事をやるようにすればいいのです。
そしてもうひとつ重要なのが、休養でうつ病が良くなり仕事や家事を再開しても、以前とまったく同じ生活に戻してしまったら多くの場合再発するという事です。
休養を通じて今までより職場や家庭での負担を減らすよう心がける必要があります。
ここでも職場の方々や家族の協力がある程度必要になりますが、「職場の人間や家族に負担をかける」と考えるのではなく「今まで自分が動きすぎたから、みんなで協力し合う正常な状態にする」と理解しましょう。
あなたが今まで頑張りすぎていただけで、仕事や家事なんてある程度テキト~にやっているぐらいがちょうどいいですし、みんな頑張っているように見えて、見えないところでテキト~です。
ハッキリ言って最低限の収入があり最低限の家事さえやっていれば人間生きていけますから、仕事や家事に過度な気負いなど必要ありませんよ。
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