うつ病の治療法:入院治療
うつ病の治療の多くは外来による薬物治療と十分な休養ですが、症状が重く自殺の可能性があるような場合には入院治療という方法も視野に入れておくべきです。
入院治療でも基本は薬物による治療と休養ですが、家での治療と違い病院では医師や看護師などが常駐しており常に患者に注意を払っていますので、治療に専念し自殺を防ぐという面でも、少しでも自殺の可能性があるのであれば入院をおすすめします。
うつ病の入院治療には主に3つのメリットがあり…
■病院内にいるため、外来に比べ密度の高い治療に専念できる
■病院の監視下のもと、自殺を防げる
■今までの日常生活から切り離されるため、生活習慣が変わりストレスから開放される
病院に入院していれば合わない薬を代えてもらったりする事も容易ですし、入院ならではの治療法もあります。
しかしそれよりも特に下の二つが重要で、自宅にいては大きく生活習慣を変えることは難しく、生命の安全を確保しつつ生活習慣を変えるという事に大きな意味があります。
入院治療には多くの場合周りのご家族の協力が必要になり、場合によっては半ば強引に入院させるような事もあるでしょう。
大事な命がかかっているのですから、「周りの目が気になる」とか「本人が嫌がっている」といったものに左右されず、心を鬼にして入院させる事も時には必要です。
私の母も「統合失調症」で幻聴が酷い時があり、入院を嫌がる母を強引に病院に連れて行き入院させた経緯があります。
でも結果的には病気も良くなり母も「あの時入院して良かった」と言っています。
ご自分、もしくはご家族の命を守り早期の回復が望めるのはもちろん、お互い一度距離を置くことによって見えてくるものもありますので、ご自分もしくはご家族が思いうつ病で苦しんでいるのであれば、思い切って「入院治療」という選択をする事も大事です。
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